赤ちゃん受け入れ準備OK!でも自分の身体の準備は?
【赤ちゃんの受け入れ準備OK!あなたの身体の準備は?】
出産前から赤ちゃんの受け入れ体制はバッチリOKなのに、出産後の自分の身体の準備ができていない人がほとんどではないでしょうか?出産後の身体は出産前とは別人のように負担がかかっています。まだ見ない赤ちゃんの為に色々な準備をしていると思います。せっかく準備しているのですから、しっかりと予定通りに赤ちゃんにしてあげたいと思っていることでしょう。
しかし僕の妻がそうでしたが、準備している時は自分の身体が産前のような状態で育児出来ると思って張り切っていませんか?妻は出産後にひどい腰痛になり、思っていたように赤ちゃんと向き合えませんでした。本来の予定なら、赤ちゃんのお世話は全部自分でやろうと張り切って、育児用品をそろえていましたが、なかなか思うようにいかなく、悩んでいた事もあります。
僕もその時は産後に対しては無知だったこと、身体のケアは自分がついているから、病気的な事じゃなければ大丈夫だろうと考えていた事も大きな失敗であり、今でもその事に対しては妻に申し訳ない気持ちになります。そうなんです。出産後のあなたの身体は出産前の身体ではなく、出産後の身体になっている事を認識してください。
分かっているだけで気持ち的に余裕もできるし、出産前から無理な計画や想像をしないで、ゆとりある育児と、あなたの身体と向き合うことができます。出産前の準備は期待にあふれた赤ちゃんとの生活と、赤ちゃんと幸せに接することができる身体の準備を心がけてください。」
【出産後の身体スケジュール】
妊娠から出産まで女性の身体は10ヶ月かけて大きく変化していきまが、出産後からの変化は出血やホルモンの影響により急激に変化していきます。出産後は身体の変化が激しく、母親の身体にかかる負担も大きいので、いろいろな症状が出てもおかしくありません。その事を知っておくだけでも、出産後に身体のトラブルがあった時に焦らなかったり、自分を責めたりしなくてすむと思います。
出産後からの身体にはどのような変化があるのか、出産後の時期に分けて説明しさせていただきますね。
【出産後0カ月 産褥期(さんじょくき)】
出産後の身体が出産前の身体に戻ろうとする時期を医学的に産褥期といいます。少し前は6~8週間といわれていましたが、最近は4週間前後の時期を言うことが多いみたいです。出産を終えてテンションが上がり、「可愛いわが子の為になら自分のことは後回しで何でもしてあげる」という気持ちと育児のモチベーションが高い時期です。
しかし、身体は一番ボロボロな時期です。この時期は身体と心のバランスが不安定な時期でもあります。
この時期に出やすい症状
・全身筋肉痛
・腰痛
・排尿障害
・むくみ
・痔
・脱肛
・尿モレ
・おっぱいの張り
・乳腺炎
・会陰切開の傷の痛み
・便秘
・睡眠不足
・恥骨痛
・膀胱炎
この時期の過ごし方
出産後の女性の身体はボロボロで、普段であれば入院して絶対安静と言われてもいいくらいな状態です。この時期はとにかく安静が一番の養生になります。頑張ってあれもこれもしてあげたいと動かずに、授乳や赤ちゃんに必要な育児以外はできる限り横になって身体を休めてください。
出来るなら他人の手も借りて、赤ちゃんんと自分の最低限のことだけにして横になっていましょう。これから長い育児が始まるのでグッと我慢して身体を休めてくださいね。
【出産後1~3ヶ月 骨盤を整えるには最適な時期】
出産後の痛みも落ち着き、実家に里帰りしていた人も1ヶ月くらいで自宅に戻る人も多いと思います。毎日の授乳や夜泣き、初めてのことでの不安などで心身共に体力が奪われている時期でもあります。しかし母親はわが子の為になら自分の身は後回しで頑張ってしまうものです。一人で頑張らずに頼れる人がいるならSOSを出す勇気をもちましょうね。
この時期は骨盤周辺を支えている筋肉や腱といった軟部組織が柔らかく、骨盤を正しい位置に戻しやすく、骨盤矯正するのに最もふさわしい時期にあたります。ご自身で骨盤エクササイズやストレッチで骨盤を整えたり、整体などで骨盤矯正を始めるのに適した時期になります。
【出産後4ヶ月から1年】
生活のリズムに慣れてきて、身体も出産前に戻ってくるのが実感出来てくる時期です。しかし体調が良くなるはずなのに良くならない、そんな人も多い時期でもあります。今までは出産後のテンションが高く、気持ちで乗り切っていた疲れを感じる人が多いです。毎日の授乳や抱っこにより腕の筋肉がパンパン、常に赤ちゃん目線の為に姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛を感じる人も多くいます。
毎日の疲労の蓄積により、知らず知らずのうちに身体は負担がかかっています。これは出産を経験した人だけではなく、肩こり腰痛といった症状は疲労の蓄積による事も多いです。身体のメンテナンスをするなど、疲労を溜めない事が重要になってきます。
疲れがたまると常にイライラしたり、貴重な睡眠時間なのに眠れなかったりと精神面にも影響があります。しっかりと自分の体の声にも耳を傾けてくださいね。
【最後に】
出産後の女性の身体はとても負担がかかりボロボロです。私もこの事に目を向けたのは妻の出産をきっかけになります。はじめは誰も知らないし、割と出産後の母親のケアについては重要視されていません。私はもっと早く出産後の女性身体について知っていれば、もっと早い段階で育児のサポートや妻の身体のケアができたと思っています。
これから出産される女性にとって幸せだと思える子育て生活をおくってほしく、産後の身体について、産後の身体のケアについて説明しました。どのようなケアがいいのか、自分の身体はどうなっているのか、などこれからの記事でも詳しく書いていきますね。
佐々木 憲司
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